結合男子小説

立つ鳥、どうか跡を濁して

媒人の遺品整理をする仁武三宙英都の話。 形無きものを胸に歩ける若者と残るものがないと怖い大人の、ある日の話です。 ・誰かの彩縁後の世界(少なくとも仁武は特選志献官ではない) ・ネームレス媒人の描写があります。 「ああ、けれど、けれど。何もないというのは、こんなにも空虚でものさびしい」