鐵仁武

激励、あるいは

繰り返しn回目媒人と仁武さんのある日の話。 登場志献官に深い意味はあんまりないです。 ・媒人がいっぱい出ます ・仁武➝媒人へのクソデカ感情有 ・例によって仁武のメンタルは芳しくない 「まあそれはさておき、仁武」 「どうかしたか」 「あの子には謝ったのかい?」 「………………いや、タイミングをだな、逃して……いやすまない今すぐ行ってくる」

死人の口に蓋をする

50日のすぐ後の話。 メンタル限界かつ媒人に負い目を感じている仁武さんと、それでも前を向くしかないよと諭す玖苑さんの話。 ……あるいは、媒人の不始末とそれを巡る残された人間の話。 「死人の口は開かない、か」 「故に生者は死人を都合よく扱うしかないのさ」

明日が怖い夜にはこんなふうに

50日の少しあとの話。メンタル限界の仁武さんと便乗して泣きに来た玖苑さん。 ※ぼかしてますが首が落ちてる描写と嘔吐の描写があります。 ※かっこいい仁武さんはいません。 空縁かもしれないし彩縁の後かもしれない。 少なくとも仁武と玖苑は特選志献官ではない世界。 結局本筋にかかわれず、ずうっと残されてきた二人が、やっと最後にこぼせた弱さの話。 「でもまあ、それでも明日はやってくるんだ。やることは山積みらしい」 「いい加減過労で倒れそうだな……」 「それはいいね!過労を言い訳にして休むといいさ」 「……それはそれでありかもしれないな。もう、志献官が命懸けで戦う必要も、ない」 「ははっ、本当にそうだ。最高じゃないか、仁武?」

塵に還る道

錆化進んだから実家でペンを取ってる仁武さんに会いに来た玖苑さんの話。 あんまり意味は無いです。こんなこともあったのかな、という妄想。 「別にキミじゃなくたっていいと思うけど」 「まったく、つまらない男だね、仁武」 「……はいはい、悪かったな」

熟して褪せた言葉

仁武と十六夜が特選志献官にはならなかった世界線 50日を乗り越えたその少し先の話。 リスペクト先:魔法使いの嫁 「言葉は時間を経るほど熟していくものではあるが、時間が経つほど色褪せていくものでもあるからね」 ――ならば、失って喪って、吐き出したかった言葉を飲み込み続けてきた彼らは何を吐き出せるのだろう?

立つ鳥、どうか跡を濁して

媒人の遺品整理をする仁武三宙英都の話。 形無きものを胸に歩ける若者と残るものがないと怖い大人の、ある日の話です。 ・誰かの彩縁後の世界(少なくとも仁武は特選志献官ではない) ・ネームレス媒人の描写があります。 「ああ、けれど、けれど。何もないというのは、こんなにも空虚でものさびしい」